今年一番の本

今年は時間に余裕があったこともあり、例年以上に本が読めました。

 

ビジネス書やパソコン関連以外にも、最近はあまり読まなくなっていたミステリー・SF・歴史小説も。

 

東野圭吾の「パラドックス13」は次の展開が知りたくていっき読み、「マスカレード・ホテル」は読み終わるのがもったいない、などという感覚も久しぶりでした。

 

今年のベスト1は『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

 

岡山県勝山で、築百年超の古民家に棲む天然酵母と自然栽培の小麦でパンを作るパン職人の本ですが、興味深いのはマーケティングや経営学で常識的に考えられれていることを無視していることです。

たとえば「差別化」をいとも簡単に否定したりして、私のような頭固人間にはいい刺激でした。

 

これが今年の第1位だな、と思っていたら年末になって"桁外れに凄い"本に巡り合えました。

 

「英雄の書」

 29日に届いたメルマガで紹介されていて、30日には書店で購入、昨日今日で2回読みました。

 

ビジネスや人生を成功に導く脳になるには、を脳科学をもとに書かれた本です。

 

文体というか語り口調が独特でだんだんはまります。

また、納得・目からうろこのセンテンスが次から次にでてきて、本が付箋だらけです。 

 

「失敗」は、脳の成長メカニズムの一環で、必要不可欠な頻出イベントな

のだ。いちいち落ち込んでいたら、脳が疲弊してしまう。それはあれだね、お

しっこする度に落ち込んでいるようなものだ。

 

とか

 

他人に「ある、ある」「わかる、わかる」「いいね、いいね」と追従して

暮らしていると、脳の感性が「大衆全体の平均値」に近くなる。

 

そうそうと膝を叩いたのが

 

ネガティブな大人(50歳以上)には近づいちゃいけない。

50代に入ると、皆、何かの達人になる。ネガティブ思考で生きてきた脳は

「ネガティブ思考の達人」として固定しちゃうのである。

 

で、好きなのが

 

56歳からの28年間は、脳が最大の出力性能を示すようになる。

本質を瞬時に見抜き、勝ち手しか見えない脳になる。

なにせ、余分なものが見えないから、悩みが少なくて助かる。

ヒトの脳の完成期は、意外に遅くやってくる。

50代半ば以降に、どんな脳に仕上がっているかが本当の勝負なのであって、・・・

 

いいね。

 

他にも、数え上げればきりがない。

 

こう書くと、熟年向けの難しい本のようにとられちゃいますが、30代の働く人向けです。

特に、これから先のことを悩んでいるような人にぴったりはまると思います。

 

私は50代ですが、しばらくはいつも持ち歩いて時々読み直します。

 

 

今年は、周りから「たいへんだねぇ」とか「頑張ってるな」「すごいなぁ」と言われ続けました。

たくさんの人に声をかけてもらったなぁ。

 

「どうしてる?」の一言が気持ちに響くと知った年でした。

 

自治会長の大役も無事終わり、今はとても落ち着いていて穏やかな気持ちで年が越せそうです。

 

今年一年、色々とありがとうございました。

 

来年もよろしくお願いいたします。